村上春樹著「海辺のカフカ(上巻)」ベンガル語訳出版記念行事 2016年3月5日
平成28年3月7日
2016年3月5日,コルカタ市内の西ベンガル州立ジャドプール大学において,同大学出版局主催により村上春樹著「海辺のカフカ(上巻)」のベンガル語訳「Samudaratate Kafka」の出版記念行事が開催されました。
本事業は,国際交流基金出版助成プログラムによる助成を受け,ジャドプール大学工学部教授(電子工学)であり同大学日本語コースの講師でもあるアビジット・ムカジー氏が翻訳を行ったものであり,今回は上巻のみを出版,来年度中に下巻を出版する予定です。ジャドプール大学出版局によると,村上春樹作品のベンガル語訳の出版は初めてであり,また,南西アジア諸言語による翻訳出版も初めてのことの由で,近代日本文学がベンガル語に翻訳される希な機会となりました。
記念事業には,遠藤総領事の他,宮本薫国際交流基金ニューデリーセンター所長,P.K.ゴーシュ・ジャドプール大学理事,及びスプリヤ・チョードリー同大学文学部名誉教授が出席。まず,ジャドプール大学出版局のアビジット・グプタ氏より本件出版に至った経緯を説明後,遠藤総領事より,「本件出版はインドと日本の距離をより縮め,2億数千万人のベンガル語圏内の人々に近代日本文学に触れる機会を提供してくれたムカジー教授に敬意を示し,出版に尽力してくれたジャドプール大学出版関係者に感謝する」旨挨拶し,宮本所長より「ジャドプール大学出版局が本件翻訳助成を申請してきた際,インドに村上春樹作品を紹介する良い機会を得たと思った。事業が成功し喜ばしい」等と述べました。
続いて,出席者が包装を外し本の披露を行い,グプタ氏より表紙やページをめくると端に描かれた猫の絵が移動するデザインを紹介。その後,ゴーシュ理事より「本件翻訳出版は大学出版局にとって大きな一歩である。他の分野でも日本との交流事業が拡充することを期待している」等の挨拶があり,また,村上春樹作品に造詣の深いチョードリー名誉教授より,約20分間にわたり村上氏や作品についてレクチャーを行いました。

本事業は,国際交流基金出版助成プログラムによる助成を受け,ジャドプール大学工学部教授(電子工学)であり同大学日本語コースの講師でもあるアビジット・ムカジー氏が翻訳を行ったものであり,今回は上巻のみを出版,来年度中に下巻を出版する予定です。ジャドプール大学出版局によると,村上春樹作品のベンガル語訳の出版は初めてであり,また,南西アジア諸言語による翻訳出版も初めてのことの由で,近代日本文学がベンガル語に翻訳される希な機会となりました。
記念事業には,遠藤総領事の他,宮本薫国際交流基金ニューデリーセンター所長,P.K.ゴーシュ・ジャドプール大学理事,及びスプリヤ・チョードリー同大学文学部名誉教授が出席。まず,ジャドプール大学出版局のアビジット・グプタ氏より本件出版に至った経緯を説明後,遠藤総領事より,「本件出版はインドと日本の距離をより縮め,2億数千万人のベンガル語圏内の人々に近代日本文学に触れる機会を提供してくれたムカジー教授に敬意を示し,出版に尽力してくれたジャドプール大学出版関係者に感謝する」旨挨拶し,宮本所長より「ジャドプール大学出版局が本件翻訳助成を申請してきた際,インドに村上春樹作品を紹介する良い機会を得たと思った。事業が成功し喜ばしい」等と述べました。
続いて,出席者が包装を外し本の披露を行い,グプタ氏より表紙やページをめくると端に描かれた猫の絵が移動するデザインを紹介。その後,ゴーシュ理事より「本件翻訳出版は大学出版局にとって大きな一歩である。他の分野でも日本との交流事業が拡充することを期待している」等の挨拶があり,また,村上春樹作品に造詣の深いチョードリー名誉教授より,約20分間にわたり村上氏や作品についてレクチャーを行いました。